リオオリンピックにおいて女子レスリング58kg級日本代表の伊調馨選手が金メダルを獲得し、2004年のアテネオリンピックから4大会連続での金メダル獲得となりました!
4大会連続金メダルは女子の個人競技では史上初の偉業です!
これまでは伊調選手と同じくロンドンオリンピックまでで3大会連続金メダルを達成し、国民栄誉賞も受賞した吉田沙保里選手と比べるとどうしても注目度で劣っていましたが、吉田選手でも成し遂げられなかったオリンピック4大会連続金メダル獲得を達成したことで、伊調選手にも国民栄誉賞を、という気運が高まっています。
今回は国民栄誉賞の創設の歴史や授与される賞金や記念品、年金の優遇について調べてみました!
【2016.9/13追記】
伊調馨選手への国民栄誉賞授与が文部科学大臣から発表されました。
おめでとうございます!
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国民栄誉賞の歴史
国民栄誉賞は1977年に福田赳夫総理によって創設されました。
それ以前には内閣総理大臣顕彰という顕彰が作られていましたが、プロ野球選手である王貞治選手が受賞できるような柔軟な規定を持つ賞を作る目的で創設されました。
【今日は何の日】1977年9月5日は巨人の王貞治一塁手が国民栄誉賞の第1号を受賞した日になります。先に設置されていた内閣総理大臣顕彰がプロ野球選手に対応した顕彰ではなかったという事情があり、この賞が作られました。なお野球選手では衣笠祥雄氏、長嶋茂雄氏、松井秀喜氏が受賞しています
— ベースボールブリッジ (@baseball_bridge) 2013年9月5日
その後、中曽根内閣時代には国民栄誉賞と内閣総理大臣顕彰の両方が選出されています。
現在では国民栄誉賞は内閣総理大臣顕彰より上位の顕彰、という位置づけになっています。
創設の経緯からスポーツ選手の受賞が多く、スポーツ以外の分野からの受賞は没後の受賞が大半となっています。
国民栄誉賞って、文化功労者・文化勲章の流れにのっけづらいスポーツ選手と、褒章だすまえに死んじゃった大物の救済用の賞、みたいな運用だよねえ
— 積読荘の住人 (@tsundokulib) 2016年8月25日
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国民栄誉賞受賞者の賞金や記念品は?どのくらいの価値がある?
国民栄誉賞の受賞者には『表彰状と盾』の授与に加え、『記念品または金一封』を添えることができる、とされています。
これまでの国民栄誉賞受賞者にはすべて記念品が贈呈されており、賞金に当たる金一封を受け取った例はないとのことです。
記念品は様々なものがあるようで、なでしこジャパンの時は熊野筆のセット、吉田沙保里選手の時は金の真珠、長嶋茂雄氏と松井秀喜氏の時は金のバットとなっています。
いずれも100万円程度の価値を持つようです。
サッカーミュージアムでなんとなでしこの国民栄誉賞の楯が見れるとは!記念品は熊野筆のセット!おお、うらやましいいい!! pic.twitter.com/QZgODs14FN
— かりんこ (@fura0927) 2016年5月28日
国民栄誉賞の記念品
目の前で見られて感激です‼ pic.twitter.com/Tn8EDLEqjA— いずみ (@fm0206izumi) 2013年5月8日
国民栄誉賞受賞者への年金優遇は?
国民栄誉賞受賞者への年金の優遇は一切ないようです。
これは事実上下位の顕彰に当たる内閣総理大臣顕彰でも同様です。
年金優遇が存在するのは文化功労者(年350万円支給)や人間国宝(年200万円支給)などとなっています。
[adsense]人間国宝になると、年200万円の助成金が国から支給される。ちなみに文化功労者は年350万円の年金が支給される。
— ゆうぴん (@yuupin0) 2015年7月18日
国民栄誉賞の歴史や賞金・記念品と年金優遇についてのまとめ
伊調選手に授与が検討されている、大変な栄誉である『国民栄誉賞』。
金銭的な価値はそれほどでもないですが、特にスポーツ選手にとっては最高の栄誉といえる賞です。
今後も様々な分野でこの賞を受賞できるような活躍を期待したいですね。
以上、国民栄誉賞の歴史や賞金・記念品、年金優遇についてまとめてみました!
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