リオ五輪代表は誰に?陸上日本選手権の注目選手と日程。選考基準も

リオ五輪陸上の日本代表は6月の日本選手権後にその大部分が決定します。

2015年の世界選手権では、マラソンと競歩以外はメダルどころか入賞さえ逃す寂しい結果となりましたが、リオに向けて巻き返しはなるのか。

この記事では陸上の日本代表の選出条件および日本選手権の日程についてまとめるとともに、リオ五輪で躍進が期待される注目選手についてお伝えします。

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リオ五輪陸上日本代表はこうして決まる!

陸上ではマラソンと競歩でリオ五輪の代表がすでに決定、6月の日本選手権の結果いかんでその他の種目の代表が決まります。(リレー種目などについてはさらに後日追加の可能性あり)

気になる代表選出の条件ですが、日本陸連は以下のように発表しています。

A.リオ五輪内定条件

①第15回世界陸上競技選手権大会(2015/北京)(以下、「北京世界選手権」という)の各種目8位以内の成績を収めた日本人最上位の競技者

②派遣設定記録を満たし、第100回日本陸上競技選手権大会(以下、「日本選手権」という)8位以内の成績を収めた最上位の競技者

③参加標準記録を満たした、日本選手権優勝者

B.日本選手権終了時点のリオ五輪選考条件

①日本選手権において8位以内の成績を収め、派遣設定記録を満たした競技者

②日本選手権において3位以内の成績を収め、参加標準記録を満たした競技者

③2016日本グランプリシリーズ、またはゴールデングランプリ陸上2016川崎(以下、「ゴールデングランプリ」という)において日本人1位の成績を収め、参加標準記録を満たした競技者。ただし、日本選手権に出場することを条件とする。

①選考条件①、②、③に該当しない、強化委員会が推薦する参加標準記録を満たした競技者

かなりややこしいですが、Aはその成績を満たした選手が出た場合、その時点で五輪代表に内定することを意味します。

まず①の2015年の世界選手権入賞による内定は、競歩の谷井孝行選手とマラソンの伊藤舞選手のみ該当。

残念ながらトラック・フィールド種目では世界選手権の入賞者は出なかったため、この条件で内定を勝ち取った選手はいません。

そこで選手たちは今回の日本選手権で条件の②と③を狙うわけですが、今回、各種目には「派遣設定記録」「参加標準記録」の2つが設けられています。

たとえば男子100メートルでは「派遣設定記録」が10秒01、「参加標準記録」が10秒16です。

この「記録」は10000mと混成競技は2015年1月1日~2016年7月11日、その他の種目では2015年5月1日~2016年7月11日の間にマークしたものが対象となり、よりレベルの高い「派遣設定記録」を持っている選手であれば日本選手権で8位以内、かつ複数の「派遣設定記録」保持者がいる場合はその中の最上位であれば内定。

一方、レベルの落ちる「参加標準記録」の選手は優勝してはじめて内定がもらえるという仕組みです。

なお、仮に日本選手権で「即内定」とならなくても、大会後の選考により追加で選ばれるというのがBの「日本選手権終了時点の選考条件」で、これまでの実績や日本選手権の成績、種目間の人数のバランスなどを元に総合的に判断されることになります。

競泳の「派遣標準記録を切って2位以内に入れば一発内定」と比べると、目安となる記録の基準も2段階ある上、いわゆる「敗者復活」の余地も残されていてわかりにくいですが、今回の日本選手権ではこの「派遣設定記録」、「参加標準記録」、そして「順位」の3つに注目しながら観戦すると代表争いがより楽しめることでしょう。

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注目は男子短・長距離、投てき

リオ五輪代表の座を巡って熱い戦いが予想される日本選手権ですが、今回なんと言っても注目は男子の短距離でしょう。

100メートル10秒0台の自己ベストを持つ桐生祥秀選手、高瀬慧選手、山縣亮太選手に加え、5月にはジャマイカ人の父を持つケンブリッジ飛鳥選手が10秒10をマーク。

100メートルの「参加標準記録」をすでに切っているこの4人に加え、2015年の世界選手権の200メートルで準決勝に進出し一躍注目を集めた高校生のサニブラウン・ハキーム選手も好調で、レベルの高い代表争いが予想されます。

また、男子の長距離も、2015年に5000メートルと10000メートルで相次いで日本記録が更新され、ブレイクスルーの予感が漂っています。

中心となるのはかつて箱根駅伝を沸かせたエースたち。

5000メートルで日本記録を更新した大迫傑選手は早稲田大学の出身で、箱根駅伝では区間賞2回。

実業団を経て現在はアメリカに拠点を移しトラックのスピードを磨いています。

ただ、新たにマークした日本記録の13分08秒40は、リオ五輪の「参加標準記録」は切ったものの、「派遣設定記録」にはわずかに届いていないため、大迫選手としては日本選手権優勝で一発内定を勝ち取りたいところです。

10000メートルの日本記録保持者村山紘太選手は城西大学出身で、双子の兄・謙太選手(当時駒沢大学)との箱根駅伝・花の2区でのエース対決を覚えている方も多いのではないでしょうか。

2人は卒業後は同じ実業団に所属、2015年の世界選手権には兄弟揃っての出場を果たしています。

リオ五輪に向けては、マラソンでの代表入りを狙って謙太選手が2月の東京マラソンに出場、海外選手に果敢について行きながら後半失速したという経緯もあり、今度はトラックで兄弟の五輪をかけたデッドヒートが見られるかもしれません。

男子10000メートルの派遣設定記録は27分31秒43。

村山紘太選手の10000メートルの日本記録27分29秒69は「派遣設定記録」を切っていますが、謙太選手の持ちタイム27分39秒95は「参加標準記録」止まりですので、今のところは弟・紘太選手がやはり優位といえるでしょう。

投てきでは、やり投の新井涼平選手に大きな期待が集まります。

5月のゴールデングランプリ川崎で84メートル41をマークし、この種目の「派遣設定記録」をすでに突破。

同じ実業団のチームメイトで2009年世界選手権銅メダリストの村上幸史選手との対決も楽しみです。

また、ハンマー投ではアテネ五輪金メダリストの室伏広治選手が41歳にして電撃復帰。

2014年の日本選手権以降競技の一線から退いていたために、選考の材料となる2015年5月以降の記録が全くなく、室伏選手といえども、リオ五輪出場のためには今回の日本選手権で好記録をマークするほかありません。

「派遣設定記録」は79メートル11と、銅メダルに輝いたロンドン五輪の78メートル71をも超える高い水準ですが、どこまでその記録に迫れるか注目です。

注目競技が目白押し!日本選手権の日程は

最後に、リオ五輪日本代表選手をの多くが決まる、陸上日本選手権の日程をおさらいしておきましょう。

開催場所は愛知県のパロマ瑞穂スタジアムです。

6月24日(金)

男子

100m予選・準決勝/400m予選/800m予選/1500m予選/10000m決勝/400mH予選/棒高

跳決勝/ハンマー投決勝
女子

100m予選・準決勝/400m予選/1500m予選/10000m決勝/走高跳決勝/走幅跳決勝/ハンマー投決勝

6月25日(土)

男子

100m決勝/200m予選/400m決勝/800m決勝/1500m決勝/110mH予選/400mH決勝/走幅跳決勝/やり投決勝

女子

100m決勝/200m予選/400m決勝/800m予選/1500m決勝/100mH予選/400mH予選/3000m障害物決勝/棒高跳決勝/三段跳決勝/砲丸投決勝/やり投決勝

6月26日(日)

男子

200m決勝/5000m決勝/110mH決勝/3000m障害物決勝/走高跳決勝/三段跳決勝/砲丸投決勝/円盤投決勝

女子

200m決勝/800m決勝/5000m決勝/400mH決勝/100mH決勝/円盤投決勝

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リオ五輪代表は誰に?陸上日本選手権の注目選手と日程一覧 のまとめ

冬の駅伝やマラソンの人気の高さに比べると、五輪種目の大半を占めるトラック・フィールド種目への注目度が低く、世界とのレベルの差も顕著になっている日本の陸上界。

しかし、個々の種目に目を向けると、将来性豊かな若い芽が育ってきていることがわかります。

短距離のジャマイカ、アメリカ、長距離のアフリカ勢と世界の壁は厚いですが、まずはひとりでも多くの選手がリオ五輪への切符を勝ち取り、陸上界を盛り上げてくれることを期待します。

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