オリンピック豆知識!マラソンの歴史と歴代記録。日本人選手の成績も

オリンピックの華とも言えるマラソン。

その競技としての歴史は古く、紀元前にさかのぼるといわれています。

オリンピックでは1896年の第1回の近代五輪から実施され、1984年ロサンゼルス五輪からは女子も正式種目となりました。

この記事では、リオ五輪の開幕を前に、オリンピックのマラソンの歴史について振り返っていきます。

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第1回から実施 五輪マラソンの歴史

マラソンの由来は紀元前、ギリシャ軍の戦士が戦場のマラトンからアテネまでの約40キロを走り、勝利を伝えた故事に基づいているといわれています。

1896年にアテネで開かれた第1回五輪では、故事にちなみマラトンの古戦場からアテネまでがコースとなり、25人の選手が出場しました。優勝したのは地元ギリシャの羊飼いで、この優勝によって一躍国民のヒーローとなったそうです。

そしてマラソンの距離が42.195キロとなったのは1908年のロンドン五輪から。

この大会でトップで競技場に入ってきた選手がゴール直前で倒れてしまい、係員の手を借りたとして失格となった「ドランドの悲劇」は有名で、その選手に対する敬意をこめてこの時のレースの距離=41.195kmがマラソンの正式な距離となったという説もあります。

ちなみにこのロンドン大会で優勝したアメリカの選手のタイムは2時間55分18秒。

今や世界記録は2時間2分台ですから、この100年あまりで急激に進歩してきたことがわかりますね。

なお、五輪での最高記録は男子が北京五輪のサムエル・ワンジル選手(ケニア)の2時間6分32秒、女子がロンドン五輪のティキ・ゲラナ選手で2時間23分07秒です。

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裸足!乱入者!五輪マラソン事件簿

100年以上の歴史を持つ五輪のマラソンですが、長い歴史の中には様々な珍事件も起きています。

裸足で金メダル

1960年のローマ五輪、使っていた靴が壊れてしまったケニアのアベベ・ビキラ選手は裸足でレースに参加、2時間15分16秒で金メダルを獲得しました。

アベベ選手は1964年の東京五輪でも2時間12分11秒で優勝し、マラソンで初めての五輪2連覇。

東京五輪の時にはしっかり靴を履いていたそうです。

55年ごしの完走

日本が初めて五輪に参加した1912年のストックホルム大会でマラソンに出場した金栗四三選手は暑さのため途中棄権。

ゴールテープを切ることなく帰国の途につき記録上は「失踪し行方不明」となっていたそうです。

それから50年あまり、ストックホルム五輪55周年のイベントを企画していたスウェーデンの五輪委員会が、金栗選手が今も日本で健在であることを知りイベントに招待。

競技場に用意されたゴールテープを金栗選手が切り、スタジアムには「タイムは54年8カ月6日5時間32分20秒3、これにて第5回ストックホルム五輪は全日程終了です」というアナウンスがされたそうです。

この金栗選手、日本では「マラソンの父」として知られていて、今もお正月の箱根駅伝の最優秀選手には「金栗杯」が送られています。

乱入者がコースに侵入

2004年アテネ五輪男子マラソンで、35キロ過ぎまで先頭を走っていたブラジルのリマ選手が乱入者に襲われる事件が発生。

リマ選手はこの後2人に抜かれてしまい、残念ながら銅メダルとなりました。

しかし、アクシデントにも屈さず最後まで走り抜いた姿が称賛され、のちに国際オリンピック委員会から特別のメダルが贈られています。

日本マラソン界 栄光の足跡

ここまで、五輪のマラソンの歴史についてまとめてきましたが、ところで皆さんは日本が五輪のマラソンで何個のメダルを獲得しているかご存知でしょうか。

答えは9個です。

マラソン男子日本代表獲得メダル一覧

1936年 ベルリン大会 孫基禎 金メダル / 南昇竜 銅メダル
1964年 東京大会 円谷幸吉 銅メダル
1968年 メキシコ大会 君原健二 銀メダル
1992年 バルセロナ大会 森下広一 銀メダル

マラソン女子日本代表獲得メダル一覧

1992年 バルセロナ大会 有森裕子 銀メダル
1996年 アトランタ大会 有森裕子 銅メダル
2000年 シドニー大会 高橋尚子 金メダル
2004年 アテネ大会 野口みずき 金メダル

日本のマラソンが強かったのは知っているけれど、こんなにもたくさんのメダルを獲得していたんだと驚かれた方も多いのではないでしょうか。

また、五輪のマラソンは「記録」だけでなく、人々の「記憶」に残る名場面も多く生み出してきました。

アトランタ五輪の有森選手の「自分で自分をほめたい」や、シドニー五輪の高橋選手の「とっても楽しい42.195キロでした」、1992年バルセロナ五輪の谷口浩美選手の「こけちゃいました」など、五輪マラソンの代表選手の言葉がそのままその年の流行語となるのもその表れでしょう。

今回のリオ五輪には、日本から佐々木悟選手、北島寿典選手、石川末廣選手、伊藤舞選手、福士加代子選手、田中智美選手の6人が出場します。

日本マラソン界10個目のメダルはなるのか、そしてどんな新たなドラマが生まれるのか、今から楽しみですね。

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オリンピック豆知識!マラソンの歴史と歴代記録。日本人選手の成績も。まとめ

五輪でマラソンが実施されるようになって100年あまり、これまで幾多の名勝負が展開され、次々と新たなヒーローが誕生してきました。

「人生はマラソンだ」とよく言われますが、栄光も挫折も駆け引きも、すべてが2時間のレースにギュッと凝縮されているところに、マラソンが人々をひきつけてやまない理由があるのかもしれませんね。

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