リオ五輪遅れや治安は大丈夫?問題点は東京五輪に活かせる?

リオ五輪に向けて、日本代表選手も続々と決まりオリンピックムードが高まる中、気になるのが現地ブラジルのオリンピック準備状況です。

会場整備の遅れやジカ熱の流行、さらにはルセフ大統領の弾劾手続きが進められるという政情不安まで表面化し、本当にこの国で安全にオリンピックが開催できるのか疑問に思っている方も多いのでないでしょうか。

そこで今回は、これらの問題の現状をご紹介するとともに、4年後の東京五輪に活かすべき教訓について考えます。

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ジカ熱の蔓延、海洋汚染…リオ五輪で高まる衛生面での懸念

リオ五輪で今大きな課題となっているのが、衛生面での安全をどう確保するかです。

ブラジルでは去年、ヒトスジシマカと呼ばれる蚊の媒介で発症するジカウィルス感染症、いわゆる「ジカ熱」が大流行。

妊婦が感染すると胎児に小頭症という障害を引き起こす恐れがあり、ブラジル保健省の発表では、2016年3月時点でジカ熱との関連が疑われる小頭症の事例が5000例以上に上るそうです。

IOC=国際オリンピック委員会は対策として、選手村に網戸やエアコンを設置する方針を打ち出したということですが、競技会場内や観客などの安全をどう図るのかも気がかりです。

また、セーリング会場となるグアナバラ湾の深刻な海洋汚染もたびたび指摘されています。

貧民街から流れ込んだ下水道が未処理のまま海に流れ込んでいるのが原因で、リオ五輪本番までには80%の下水を処理できるようにしたいとしていますが、目標を達成できるかどうかは不透明です。

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大統領不在で迎えるリオ五輪?高まる政情不安

今年に入って表面化した政治の混乱も、リオ五輪の準備や運営に影響を及ぼし始めています。

きっかけはルセフ大統領が政府会計の粉飾に関わったとする疑惑が発覚したこと。

現在、議会で大統領の弾劾に向けた手続きが進んでおり、リオ五輪を管轄するスポーツ相も交代を余儀なくされるなど混乱が広がっています。

リオ市内はもともと、外国人観光客を狙った犯罪が頻発するなど、治安に問題を抱えており、それに加えて政情不安も重なるとなると少し心配ではあります。

また、財政難や当初計画の甘さに伴う準備の遅れも問題化しています。

リオ五輪本番の会場を使って行われるはずだった自転車競技のテスト大会が会場建設の遅れによって中止されたほか、その他の競技のテスト大会も観客を入れずに行ったり、規模を大幅に縮小したりしています。

テスト大会は選手たちにとって実際の試合会場を生で確認できる機会というだけでなく、スタッフの配置や観客の誘導の方法など運営全般にかかわる事柄を確認する場としても非常に重要ですので、これが行われないとなるとオリンピック本番に大きな不安が残ります。

2020年東京オリンピックはどうなる?リオ五輪から学ぶ課題

課題続出のリオ五輪ですが、4年後に東京オリンピックを控える日本ものんびり傍観してばかりはいられません。

オリンピックのテスト大会は通常、オリンピックの1~2シーズン前から始まりますので、そう考えると猶予は残りわずか。

新国立競技場のように、いったん打ち立てた計画を白紙に戻したり、神宮球場の使用問題のように関係機関への根回しなしに手続きを進めたり、といった不手際がさらに続けば、致命的な準備の遅れを生じかねません。

世界のトップアスリートや観客たちを満足させる準備を、果たして国民の納得いく予算の範囲内で進めていくことができるのか、という点も大きな課題です。

ブラジルでは財政難のため、五輪の支出を当初の予算より10%ほど削減する方針を固めたといいます。

日本では今、国立競技場の問題はじめ、会場建設費の高騰が大きな問題となっていますが、世界的なイベントだからといってどんぶり勘定になるのではなく、使うべきものには使い、圧縮すべきものは圧縮する、「選択と集中」に取り組んでいってほしいと思います。

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リオ五輪遅れや治安は大丈夫?問題点は東京五輪に活かせる? のまとめ

ブラジルは2014年のワールドカップでも、準備の遅れが指摘されながら、なんとか本番までに間に合わせた「実績」(前科?)がありますが、今回は帳尻を合わせることができるのでしょうか。

日本もリオ五輪を「他山の石」として、見習うべきところは見習い、課題はきちんと生かしながら、着実に準備を進めていってほしいものですね。

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