羽毛布団の産地偽装問題はいつから?経緯や過去の事例も

2016年GW後半からなんとなく報道され始め、週が明けてその声が大きくなっている、羽毛布団の産地偽装問題。

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羽毛布団産地偽装、そもそもどんな問題?

こういった問題が報道される際は、どこかのメーカーが行っていた産地偽装や不正が発覚するというケースがほとんどですが、今回は違いますね。

羽毛布団の製造業者など約100社で構成されている、日本羽毛製品協同組合(日羽協)という業界団体が各メーカーに対して内部警告文書として送ったものが表面化し、連日報道されているという流れです。

フランスを中心とした欧州から輸入品として日本に入ってきている羽毛の量に比べて、市場に出回っている羽毛布団に使われている(とされている)欧州産の羽毛の量が明らかに多いということがこの問題の根本ですね。

つまり、中国産などの安値な羽毛をフランス産などと偽装している業者が絶対にいるので、スキャンダラスな問題になる前に、業界全体で是正しましょうということだったようです。

どのような経緯で表面化して、一般消費者にも届く形で報道されているのかは分かりませんが、具体的なメーカーを特定するような文春砲で表面化するよりは、羽毛布団業界としてはよっぽど良かったのではないでしょうか?

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羽毛布団の産地偽装問題はいつから?

今のところ、業界団体(日本羽毛製品協同組合)から、具体的な偽装メーカーやいつから問題視されていたのかといった発表はありませんが、2014年5月と2015年1月の2回業界内への警告文書を発行しているようです。

2回目の文書にも羽毛の産地偽装は景品表示法違反や詐欺罪に当たるといった強い内容も含まれていたようです。

この報道に追い打ちをかけるように、2016.5/7に朝日新聞がスクープとして取り上げたニュースではフランスの大手羽毛会社「インタープルーム」会長のインタビューが掲載されています。

私は約10年前から、日本で「フランス産」として売られた羽毛布団が、実際にはよその国の羽毛を使っていたり、混ぜられたりしていることを知っていました。日本にいる我々の同業者の話を聞く限りでは、「フランス産」羽毛布団の半分が、完全なフランス産ではありません。

なぜ、よその国の羽毛を混ぜるのか。それは仕入れ価格を下げるためです。ただ、高級車のアストン・マーチンはフィアットの値段では買えないようにフランス産の羽毛は中国産の値段では買えません。物の値段は品質や管理、製造技術でも違ってくるし、羽毛は自然の物なので量に限りがあり、本物の相場が大きく狂うことはありません。
引用:朝日新聞デジタル

具体的に10年という数字を出すということは、確信をもっているからこそでしょう。

そう考えると日本における羽毛の産地偽装問題は10年以上前から当たり前に行われている行為という可能性が極めて高そうです。

羽毛布団の産地偽装問題は過去にあった?

調べてみたところ、羽毛布団の産地偽装問題は出てきませんでしたが、羽毛の含有率表記の偽装というのはありました。

2013年11月に三越伊勢丹が販売した、羽毛掛け布団の羽毛含有率が業界基準の50%を大きく下回る10%以下だったという問題です。

この時期は食品偽装問題などが連日報道されていたので、調べていて、「あー、あったなぁ」と思い出しました。

この件は産地云々の前に、羽毛がほとんど入っていない商品を羽毛ふとんとして売っていたという、産地偽装よりも悪質だと思いますが、同様の事例で表立っていないこともたくさんありそうな気がしますね。

以前からこのような問題があるということは、羽毛の卸価格と消費者の購買意欲という需給のバランスが崩れているんでしょうね。

残念ながら、私は高級な羽毛布団を使ったことがないので比較などは出来ませんが、昔と違い今は寒さを乗り越えるということだけにフォーカスをすれば、暖房機器や化学繊維の衣料や寝具など様々な商品が発売されているので、高いお金を出して羽毛布団を買う必要はあまりないですからね。

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羽毛布団産地偽装問題、なぜこの時期に公表された?

少し意地悪な見方になってしまいますが、全国的に暖かくなってきたこの時期に羽毛布団の産地偽装問題は世間に出るように、以前から決められていたのでは?と私は感じています。

今回の産地偽装問題は羽毛布団メーカーが集まっている、日本羽毛製品協同組合(日羽協)が加盟各社に警告文書を送っていたことが表に出てきて発覚、どのメーカーが偽装をしているといった報道ではありません。

業界団体自身が自戒の念を込めた警笛を鳴らしたような形となっており、ニュースなどを見ている側からすれば「そういうこともあるのか。買うときは気をつけよう。」という程度の報道です。

また、日本羽毛製品協同組合に対してバッシング的な意見は一切出ていません。

私は羽毛布団を使っていませんし、産地がどこであれ、自分が買った製品に満足しているのであればそれで良いじゃんというアバウトな性格なので今回の一件について、それほど強い意見はありませんし、日羽協に対して物申したいわけでもないのですが、このタイミングで公表というのは2015〜2016年にかけての最も羽毛布団が売れる時期はだんまりを決め込んで、ちゃっかり羽毛布団の売上を確保したんじゃないかなぁと感じてしまいました。

もし、消費者のことを思ってという大義名分を掲げているのであれば、それは少しズルいんじゃないかなぁというのが私の率直な意見です。

ただ、これをもって業界全体の体質が改善され、かつ2016〜2017の羽毛布団市場が冷え込むことがないのであれば、日本羽毛製品協同組合の対応は見事!という以外ないでしょう。

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