食戟のソーマ(附田祐斗・佐伯俊先生作)第238話「女王さまのタルト」(2017年11月6日発売の週刊少年ジャンプ49号掲載)のネタバレや考察・感想をご紹介していきます!
なお、こちらの記事では食戟のソーマ最新話に関する情報を若干の画バレありで週刊少年ジャンプ発売当日〜翌日に毎週更新しています。
※食戟のソーマ第232話「乾坤一擲(けんこんいってき)」のネタバレや感想はこちらの記事にまとめていますので、まだチェックしていない方はチェックしてから当記事をご覧になることをオススメします!
※第227、233~237話は追って更新致しますので、もう少々お待ちくださいね!!
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食戟のソーマ第238話「女王さまのタルト」ネタバレ紹介
『ああ・・・私は今までなんて卑しい女だったのでしょう。この淡く桃色に色付いた可憐な香りが気づかせてくれました』
『これからは新しい川島麗(わたし)になるのー』
もものタルトの匂いをかいだだけで、司会の麗がメルヘンの国に行ってしまいました。
「まじか・・・人が変わっちまったぞアイツ。変なもん見えてるっぽいけど大丈夫なのか」
創真は自分の作業をしながら変貌した麗の様子に少々引きながらも、そんな風に変えてしまった、ももの仕込んでいる鍋の中身が気になっています。
「さぁ・・・ももの極上スイーツ、仕上げ・・・だよっ」
言うなりもの凄いスピードで仕上げをこなしていくももに、会場のギャラリーも熱く盛り上がっていました。
「おっけー、できたよぉー」
マイペースに、てくてく歩いて審査員の前に持っていくのは、籠に入ったバラの花束のように見えます。
「いや・・・え?どういうこと?」
「あの薔薇、何かの演出なのか?」
牢屋の悠姫と丸井は首をひねります。
スッ、と皿にサーブされたのは一見薔薇に見えますが、よく見れば花一輪一輪がタルト生地に乗せられていました。
そう、この薔薇こそがリンゴで作られたスイーツなのです。
完成度の高い美しさ、その香りに審査員のシャルムもイストワールもゴージャスで、可憐な香りをかぐだけで既に夢見心地です。
「ももの世界にようこそだよ。じっくりと・・・めしあがれ♡」
アンが実食に入ります。
『凄い・・・!!甘い香りが花開きながら鼻に抜け・・・リンゴのシャキシャキ食感が口を楽しませる。一口食べただけで・・・引きずり込まれます!!』
その至福の表情に、アリスも肉魅も思わずよだれが出そうになってしまいました。
「そして思った通り・・・この品の放つ香りの正体!それは・・・」
もぐもぐしながらシャルムが続きます。
「『ダマスクローズ』だ!!」
「そう、これだよ。もものだーいすきなお花の一つで・・・とってもいい匂いなんだっ」
正解に、ももはダマスクローズを取り出しうっとりしています。
ダマスクローズは、薔薇の中でも最も優美な香りをもつ品種で、『薔薇の女王』と呼ばれています。
かつてのクレオパトラもこの薔薇を愛し、お風呂に浮かべ香りを楽しんだという逸話付きの薔薇でした。
「そんな薔薇の香りを宿らせたりんごスイーツ・・・!!絶対美味しいに決まってる・・・っ!!」
牢屋のなかの佐藤と鈴木も夢見心地です。
「しかし妙だ・・・それだけしっかり香りが移ってるのに煮崩れしてねぇ。香りを凝縮させようと煮詰めでもすれば・・・リンゴの見た目や食感はグズグズになる筈だが・・・!?」
あごに手をあてた葉山も思案顔でした。
「煮たりなんかしないよ?薔薇の香りは染みこませただけだもん」
葉山の疑問に丁寧に答えてくれるもも。
その方法は、ちょっと手間はかかるそうだが、まずダマスクローズの花弁を水洗いして、大量の花弁を一気に鍋にほおりこみ、ピンク色で甘い薔薇シロップを作ります。
そして、この薔薇シロップをリンゴ皮を煮出した液で軽く火入れをした薄切りリンゴの所に投入します。
すると、そのままじっくり数十分おけばリンゴの果肉に薔薇の繊細な赤色と香りが浸透する、とのことで。
「ぐらぐら煮込むなんで女王さまっぽくないもんね」
優雅にゆったり湯浴みをしてこそ、薔薇の女王に相応しい・・・
そうして名付けられたのが『女王さまの林檎タルト』でした。
「ちなみに、このカゴはパンで出来てるからコレも食べられるよ。ふふ・・・食べられるカゴだなんてかわいいね・・・かわいいなぁ・・・」
説明しながら自分の美意識に酔いしれているももです。
『じんわり染みこませた・・・口で言うのは簡単だが、その裏には繊細かつ膨大な調理手順が必要とされる』
そんな彼女を見ながら、イストワールは思います。
『たとえば鍋に花弁を入れるのは沸騰させ火を止めた後!湯温が下がり始める瞬間でなくてはならない。それを見極めなければ真にピュアなシロップはできないだろう・・・・・・』
シロップをリンゴに染みこませる時も加熱に頼らないので風味は飛ばず、りんご本来の甘み・さわやかな酸味が味の土台になっている事。
つや出しまでぬかりなく、細かい仕事の丁寧なスイーツで。
かわいい品のためなら、どんな手間も惜しまないので、ももの美意識は一貫しています。
給仕の演出まで世界観を出しているので、童話から飛び出してきたように感じました。
『そう・・・彼女もまた、おとぎ話の世界の住人なのだ。何の変哲も無い食材に魔法をかけて、美味なるプリンセスに変えてしまった魔法使い・・・・・・!』
「彼女のスイーツを食べた者は1人残らず・・・夢の国の住人に・・・!!!」
ももにかけられた魔法で妖精に変身している審査員の面々のイメージがでてきました。
「彼女の世界にここまで染まりきった我々の心を!くつがえす品など果たして出るのだろうか!?」
すっかりももの世界観のトリコになっている審査員のみなさんで、大変麗しい感じになってしまっていました。
『田所----・・・!』
反逆者サイドが不利にも思えるこの状況に、創真は恵を見やります。
恵も押されず、自分の作業に集中出来ていたようです。
『この試合でぜんぶ出し切るんだ。薙切さんとの北海道講座・・・紅白戦・・・創真くん、タクミくんとのチームワーク・・・』
『そして、四宮コーチに習ったことを-----!!』
イメージはk-1で、四宮はトレーナーとして恵を鍛えています。
厳しい練習を乗り越え、今が試合本番・・・
「・・・ついに試合だな。行ってこい」
四宮に背中を押される恵は、リングに集中して立っているところです。
「えぐりこむように・・・・・・打つべし 打つべし!」
スポ根モードに入り込んだ臨戦態勢の恵の姿で、第238話が終わります。
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食戟のソーマ第238話感想
もも先輩のスイーツが大変美味しそうな238話でしたが、ネット上の皆さんの感想はどうだったのでしょうか?一部ご紹介します。
今週の食戟のソーマは読者にツッこませるスタイル。リアクション以外では珍しいので不意打ちだった!
— 普通の天気 (@futsunotenki) 2017年11月6日
今週の食戟のソーマの最後ちょっと笑った、今までのファンシー路線はここでぶっ壊すためにやってきてたのね(笑)
— 満足貴族 (@Manzoku_Kizoku) 2017年11月6日
正反対の世界感ですが・・・どうなるのでしょうね?
【今週の食戟のソーマ】
もも先輩を騎手にしろよ。もも先輩の小柄な身体でごつい男と組んで騎馬は無理があるし、おまけに砂が目に入ったのに両手が塞がってるせいで(>□<)ってなってるだろ。
薊側の十傑が人気無いのはそういうところだぞ。料理も結構だが、人としてちゃんとしろ。 pic.twitter.com/mPHqIaxBBa— めんま@照 (@MENMA_DTB) 2017年11月6日
先週号からの繋がるカラー扉絵についての議論も数ありました。確かに小さくて可哀想・・・
週刊少年ジャンプ2017年49号の掲載順をご紹介
49号はこのような掲載順になっていました。
上から
・ぼくたちは勉強ができない(巻頭カラー)
・鬼滅の刃
・ONE PIECE
・約束のネバーランド
・Dr.STONE
・トマトイプーのリコピン
・ゴーレムハーツ(センターカラー)
・ゆらぎ荘の幽奈さん
・ハイキュー!!
・フルドライブ
・火ノ丸相撲
・斉木楠雄のΨ難
・グリム・リーパー(読み切りセンターカラー)
・ブラッククローバー
・食戟のソーマ(センターカラー)
・ROBOT×LASERBEAM
・銀魂
・青春兵器ナンバーワン
・シューダン!
・クロスアカウント
・トマトイプーのリコピン(2話目)
作者コメント欄
で、21作品になっています。
『食戟のソーマ』の今週は15番目ですがセンターカラーです。先週号と繋がるので、合わせてみるのもたのしいですね。
まとめ
もも先輩の魅力が炸裂した238話でした。薔薇の香りの林檎スイーツって・・・どんな味がするんでしょうね。
世界感を作り出している、という意味では恵も対戦者として負けてない感じでしたね。
メルヘンVSスポ根・・・次週の恵のスポ根スイーツが気になって仕方なく・・・また次週が楽しみです。
アニメの方もえりなのお父様出てきて、新章盛り上がってきますね・・・
どちらもお見逃し無く!
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