『追憶の森』ネタバレ!感想と評価も

映画『追憶の森』のあらすじネタバレと感想や評価をまとめました!

以下、あらすじやネタバレが含まれる記事となりますので、まずは映画『追憶の森』作品情報をどうぞ!

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映画『追憶の森』作品情報

公開

2015年(アメリカ)

原題

The Sea of Trees

監督

ガス・ヴァン・サント

キャスト

マシュー・マコノヒー(アーサー・ブレナン)、渡辺 謙(タクミ・ナカムラ)、ナオミ・ワッツ(ジョーン・ブレナン)

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映画『追憶の森』あらすじとネタバレ

あの世への道

大学で教えるアーサー・ブレナン。自ら命を絶つ場所を探していた彼は、ネットで知った富士山麓の青木ケ原樹海へ行くために日本へやって来ます。

鬱蒼とした樹海の森の中をえんえん進んだあと、心を決めて睡眠薬をのんだアーサーの目の前を、一人の日本人らしき男がよろめきながら歩いていくのが見えました。

憔悴しきっている男に、アーサーは思わず声をかけます。「家族のもとへ帰りたい」と言う男は、樹海から出る道を探して迷っているようです。

見かねたアーサーは、男と一緒に出口を探して森の中を歩き回りますが、足をすべらせて崖の上から転落してしまいます。

大急ぎで駆け寄った男が、アーサーの手当てをします。混濁する意識の中で、アーサーの脳裏に不仲だった妻との苦い思い出が蘇ります。

夜が訪れ、男は自分のことを話し出します。彼はタクミと名乗り、「家族は、妻のキイロと娘のフユ」と言います。

森をさまよっていると、岩の上に白く美しい花が一輪咲いています。タクミは「霊があの世へ行くとき、花が咲く」と、謎の言葉をつぶやきます。

大雨になり、二人は偶然見つけたボロボロになったテントに入ります。テントに無線機がありますが通じません。うとうと眠り始めたアーサーは妻の夢を見ます。

愛する人はそばに

アーサーの過去の浮気がきっかけで妻のジョーンは酒に溺れ、つねにアーサーを批難していましたが、脳に腫瘍があることがわかり、大きな手術を必要としていました。

手術前日、ジョーンはアーサーに言います。「病院で最期を迎えるのはいや。あなたが最期を迎える時は、病院ではない理想の場所を見つけると私に約束して」。

ジョーンの手術は成功し、いかにジョーンが大切な存在かを悟るアーサーでしたが、その直後、彼女はアーサーの目の前で交通事故によって亡くなってしまいます。

アーサーは妻を想い、タクミの前で号泣します。タクミは優しく「愛する人は、いつも君のそばにいる」と言います。

朝になり、怪我と寒さで動けなくなったタクミに、「必ず戻ってくる」と約束したアーサー。歩く途中で無線が通じて助けを乞いますが、足をすべらせ岩から落下します。

レスキュー隊に救助され、アーサーはそのまま入院します。タクミのことを伝えますが、レスキュー隊がどれほど探してもタクミの姿はなかったと言われます。

回復したアーサーは再び樹海へ入ります。あのテントの跡を発見するもタクミの姿はありません。タクミがいた場所には、一輪の白い花が咲いていました。

帰国したアーサー。彼がタクミの妻子の名前を書き留めたメモを、日本語が読める生徒が見て言います。「キイロはイエロー、フユはウインターの意味ですよ」。

黄色はジョーンが一番好きな色で、冬はジョーンが一番好きな季節です。

アーサーはようやく、タクミの存在の意味を知るのでした。

『追憶の森』の感想と評価

日本に何ひとつ思い入れのないアメリカ人が、最期の場所に選んだのがなぜか富士の樹海。さらに、樹海の中で偶然出会った日本人がよりによって英語ペラペラ。

のっけからそこを突っ込んでしまうと、「はたしてタクミは何者なのか」という、ストーリー最大の謎すらどうでもよくなってしまう恐れもあります。

タクミの正体、それはジョーンそのものか、アーサーの罪悪感が生んだ幻か、ジョーンの魂が宿った人間か、森の精霊か、はたまた神様か。

アーサーの回想による、ジョーンの事故シーンはかなりの衝撃でした。いつもそばにいる人が、明日もいるとは限らない。誰にでも訪れる可能性がある、突然の別れ。

再び樹海に入ったアーサーが見つけた白い花。タクミの存在が現実でもそうでなくても、誰かの魂が救われた証なのだと思いたいです。

まとめ

昨年のカンヌ映画祭では、評論家達からかなり酷評されてしまったというこの作品。

しかし、海外の映画サイトのレビューを覗いてみると、「赦しの映画」「エモーショナルだ」という称賛の声も少なくなく、また、日本人なら「ないわ!」と言わずにはいられないキイロとフユのくだりも、わかった時は感動したという声すらありました。

大切なものは失くしてから気づくという普遍的なテーマを、スピリチュアル寄りに描いたことが酷評の原因かどうかはわかりませんが。

後悔のない人生を送りなさいと、改めて教えてくれる作品ではありました。

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